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リボン関連

カスタマイズをはじめよう

リボンをカスタマイズするには、最低下記2つのものが必要です。

  • Zip形式に対応した圧縮・解凍ソフト
  • UTF-8に対応したテキストエディタ

上記のどちらもフリーソフトが数多くありますが、私が使用しているのは「Lhaplus」と「TeraPad」です。
拡張子を「zip」に変更すればLhaplusを使わなくてもファイルを解凍することができますが(例:ZIP形式の圧縮ファイルを展開したい)、Lhaplusを使用すると拡張子を変更することなく、ファイルの右クリックメニューから圧縮・解凍できるので非常に便利です。
LhaplusとTeraPadのインストール方法については、下記Webページに詳しい解説が記載されているので、ここでは割愛します。

テキストエディタと圧縮・解凍ソフトの準備ができたら、実際にリボンをカスタマイズしてみましょう。
(※ ここでは、LhaplusとTeraPadを使用したカスタマイズ方法を説明していきます。)

 

1. まずOffice 2007ファイルを用意します(今回はxlsxファイル)。
2. 1.のファイルの右クリックメニュー「解凍」から、ファイルをZip解凍します(※ 64ビット版OSをお使いの場合は「Lhaplus x64 shell extension」を導入することで右クリックメニューに"圧縮/解凍"メニューが表示されます)。
ファイルの解凍
3. 下図のようなファイルやフォルダが出力されます。
出力されたファイル
4. 3.で出力されたフォルダの中に、「customUI」フォルダを作成します。
customUIフォルダの作成
5. TeraPadを起動し、下記のコードを貼り付けます。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<customUI xmlns="http://schemas.microsoft.com/office/2006/01/customui">
  <ribbon startFromScratch="false">
    <tabs>
      <tab id="myTab" label="カスタムタブ">
        <group id="myGroup" label="カスタムグループ">
          <button id="myButton" label="カスタムボタン" imageMso="Heart" size="large" />
        </group>
      </tab>
    </tabs>
  </ribbon>
</customUI>
6. 「ファイル」メニューの「文字/改行コード指定保存」をクリックします。
文字/改行コード指定保存を選択
7. 文字/改行コード指定保存ダイアログが表示されるので、文字コードを「UTF-8」に、改行コードを「CR+LF」にしてファイルを保存します。
文字/改行コード指定保存
8. ファイルの保存先には4.で作成した「customUI」フォルダを指定し、ファイル名は「customUI.xml」とします。
ファイルの保存
9. 3.で出力された「_rels」フォルダにある「.rels」ファイルをTeraPadで開きます。

10. コードを整形するため、「ファイル」メニューの「検索」から「置換」をクリックします。

11. 「検索する文字列」には「 > 」を、「置換後の文字列」には「 >\n 」を入力し、「\n=改行,\t=TAB,\\=\」にチェックを入れて、「すべて置換」ボタンをクリックします。

12. 確認ダイアログが表示されたら、「すべて」ボタンをクリックします。

13. コードが見やすく整形されました。

14.</Relationships>」の前に下記のコードを貼り付け、上書き保存します。
<Relationship Id="myCustomUI" Type="http://schemas.microsoft.com/office/2006/relationships/ui/extensibility" Target="/customUI/customUI.xml" />

15. 3.で出力されたフォルダを開き、すべてのファイルを選択します。

16._rels」フォルダの上で右クリックし、「圧縮」から「.zip」をクリックします。

17._rels.zip」ファイルが(既定の設定ではデスクトップに)出力されるので、拡張子を「xlsx」に戻します。

18. 17.のファイルを開くと、リボンに「カスタムタブ」が追加され、「カスタムグループ」の中に「カスタムボタン」が追加されていることが確認できます。

以上で作業は終了です。
上記作業の通り、圧縮・解凍ソフトとテキストエディタだけでリボンをカスタマイズすることができました。
次回はリボンのカスタマイズ専用のツールを紹介したいと思います。