「右クリックメニューをカスタマイズする(Word 2010)」や「右クリックメニューからグラフを画像で保存する(Excel 2010)」でも紹介しているように、Office 2010(一部アプリケーションを除く)ではXMLを編集することによって右クリックメニューをカスタマイズすることができます。
今回は右クリックメニューをカスタマイズする際に役立つアドインを紹介します。
右クリックメニューをカスタマイズするにはcontextMenu要素のidMso属性に指定するコントロールIDが必要になりますが、Microsoftが提供している「Office 2010 Help Files: Office Fluent User Interface Control Identifiers」から探し出すのは大変です。
そこで下記Webページからダウンロードできる「Office 2010 Context Menus」アドインを利用します(下記WebページのDownloadsからは32ビット版、64ビット版の両方がダウンロードできるので環境に合った物をダウンロードします)。
ContextMenus Add-In for Office 2010
http://code.msdn.microsoft.com/contextmenusaddin
リンクが切れているので下記ページ下部から「contextmenusaddin.zip」ファイルをダウンロードしてください。
http://www.rondebruin.nl/win/s2/win014.htm
上記アドインをインストール後Officeアプリケーション(Excel,Outlook,PowerPoint,Project,Publisher,Word)を起動すると、アドインが読み込まれ右クリックメニューに「NameX」メニューが追加されているのが確認できます。
NameXメニュー右側の「ContextMenuChartArea」や「ContextMenuText」といった部分が、右クリックメニューを表示した箇所のコントロールIDになり、NameXメニューをクリックすることでIDをクリップボードにコピーすることができます。
例えばExcelのシート見出し部分の右クリックメニューをカスタマイズしたいとき、シート見出し部分で右クリックすれば、メニューに「NameX: ContextMenuWorkbookPly」と表示され、シート見出し部分のコントロールID「ContextMenuWorkbookPly」を取得することができます。
コントロールIDが分かれば、下記XMLのように右クリックメニューを簡単にカスタマイズできるようになります。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<customUI xmlns="http://schemas.microsoft.com/office/2009/07/customui">
<contextMenus>
<contextMenu idMso="ContextMenuWorkbookPly">
<button id="MyButton" label="My Button" imageMso="HappyFace" />
</contextMenu>
</contextMenus>
</customUI>